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「ばとるろ~ど2008夏in横浜」という節目

あ、6時か...。

結局、今日も眠れなかった。
睡眠障害?
否、普通に忙しすぎるだけだ。

それも、今日終わる。
そう。
今日が、今日まで頑張ってきた一つの目的でもある、「ばとるろ~ど2008夏in横浜」の当日なのだ。

持って行くべき荷物の準備は済ませてある。
寝不足故に、あまり頭が回らない。
その荷物の中に、今し方まで作っていた、オリカの入った箱をぶち込む。

いつも通り朝食を作り、家族と食べる。
だが、いつもよりも食は進まない。
俺は緊張しているのか?
それとも、無意識の中に渦巻く不安のせいか??

確かに、今日は前々から自分にとっての一つの節目と考えてきた。
今後、どうするかを決定する為の場として...。

7時半に荷物をまとめ、家を出る。
思ったより重く、嵩張る。

最寄駅で、昨日コインロッカーに預けておいた荷物を追加し、電車に乗り込む。
会場のある駅までは、電車で一本で行ける。
ほぼ30分位か。

車内での30分を、運営マニュアルを読み返すことで潰す。
そんなにシビアに進行するつもりはないが、いざという時に素早い対応をするためにも、再確認しておくべき点を頭に入れる。

目的の駅で下車。
待ち合わせの東神奈川駅までは1分程だ。
流石にまだ15分もある為、誰も来ていないようだ。
兎に角、暑い。
一息つくために、コンビにで飲み物を買う。
気がかりな点は、スタッフの1名の遅刻が確定している事。
ギリギリ、イベントの進行には間に合うが、なんにせよ、スタッフが足りない。
仕込みが間に合うか!?

暫くすると、相次いで待ち合わせていたスタッフの面々が到着する。
すぐに会場のある神奈川区公会堂方面に移動を開始。
会場にはまだ入れないので、近くのスーパーの通路の隅で打ち合わせを行う。
進行表とスタッフパスを配布し、朝一の仕込みの説明と、変更点・追加点などを説明する。
ヤバイ!
BGM用のラジカセを忘れた!
何か忘れている...という点がずっとひかかっていたのだが、漸くその「何か」が何であるかを思い出すが、今更手遅れだ。
会場側に借りるしかない。

9時。
会場へ。
事務所で、追加のレンタル物の申込み書類を書き、代金を支払う。
その間に、他のスタッフは会場である会議室へ。
遅れて合流すると、早速会場の設営に取り掛かる。

一番大変なのが、テーブルの移動だ。
基本、2つのテーブルを2つ並べて対戦卓にするため、テーブルの移動がかなり発生する。
開場まで時間があまりないので、兎に角スタッフ4人で手分けをしてテーブルを移動していく。

果たして何人のお客さんが来るか?
実は分からないので。
メインのトーナメントの予約のみ事前に受付をしたが、それ以外の来場者の人数が全く把握できていないのだ。
当初、完全予約制にする事も考えたが、それは運営側としては来場者数を事前に把握できるという点では、大変に有効なのだが、気軽に参加して欲しいという気持ちがあり却下したのだ。

会場自体、最大80名程は入れるので、入りきれないという危険性は少ない。
公式大会で、狭い・込みすぎの会場にうんざりしていたので、予算はかかっても、広い会場でゆったりと対戦してもらいたいという思いがあった為の、会場の選択だ。
来場者数の目標などは特に設定していないが、メインの「非公式トーナメント」がj普通に開催できる程度の人数が集まればいいなと。

机を並べ終え、プレイマット代わりの布を敷き、対戦に必要なカウンター類を巻いていく。

撮影兼音響の疑惑には、BGMの準備と司会のマイクの調整をしてくれている。
受付を手伝ってくれるドータ君に、受付に必要な資料と配布物を渡し、準備を進めてもらう。
司会進行のEarthoulには、設営の手伝いをしてもらう。
イベント運営に慣れている集団ではないが、皆が自発的に動いてくれるのは非常に助かる。
遅れてくる大会進行兼ジャッジの吼龍の仕事を減らすために、トーナメントの準備を進める。
張り物、配布物、音周り、用意は大体整った。
少し予定より遅れたが、いよいよ開場だ。

ドアを開ける時、正直一番緊張した。
誰もいなかったらどうしよう...という、最悪のイメージはどうしても頭を離れなかったのだ。
疲れている時、人は最悪の事を考えてしまうという典型か?
(開場前から2人程、お客さんが来ていたので、取り敢えず「誰も来ない」は回避していたのだが...)

そんな心配を他所に、廊下には10名以上のお客さんが!
早々に受付開始だ。
程なく吼龍も到着。
トーナメントの説明をする。
基本、最大人数(48人)で準備しているので、参加者数に併せて調整しなければならない。
トーナメントに参加するのは20名位か?
8テーブル6人ずつの設定を、すぐに6テーブル4人ずつに変更をかける。
1テーブル6人だとかなりきついので、これで余裕が生まれる。
大体人数が揃った所で、開会式を開始。
司会のEarthoulは、初めての司会とは思えないノリでいい感じである。

トーナメント参加者集合。
席順をクジで決め、席についてもらう。
自分はトーナメントの進行などには一切関わらないので、後は成り行きを見守るしかない。

自分は、昔イベント関係の仕事をしていたことがある。
やっていて思ったのだが、俺は仕切るより現場で動いている方が向いているのだ。
自分が動けないというのは、どうしてももどかしく感じてしまうのだ。
今日はその向いていない運営側だけに、やはり動きたいという気持ちが出てしまう。
ただ、他のスタッフがしっかりと責任を持って動いてくれているので、不安はなかったですね。
任せて大丈夫という安心感があって、午後の準備を進めていく。

トーナメント予選は無事終了。
大会進行・ジャッジ担当の吼龍の機転もあって、本戦出場枠も程なく決まる。
その為、午前の部終了際に発表予定だった本戦出場者発表を前倒しすることに。
本戦出場者には、入賞した方以外、実はプライズが何もなかったんですね。
それでは、ちょっと...なので、急遽、オリカ研究所メンバーから差し入れで頂いたレイをかけることに。
公式大会っぽくていい感じですね。(レイはプレゼント)
その後、残りをフリータイムにする。

休憩中の午後の準備もスムーズに進み、本来はなかった俺自身の休憩時間が出来たのは予想外だった。

ただ、寝不足があり、気を抜くと動けなくなりそうなので程ほどに。

午後のサイドイベント「ディアルガvsギラティナ half-dayバトル」の進行は俺自身がやらなければいけないので、休憩も早々に最終確認を行う。
テーブルに貼る、チームの案内札や、勝利カードなどは、予算の都合であり物で作った手作りの物。
高級感を求めるわけではないが、ちょっと安っぽいかな?とは思ったが、意外に好評を頂き、疲れもふっとんだ感じですね。
バトルシートの配布を吼龍に手伝ってもらい、参加者を席に誘導していく。
後はセルフジャッジで、勝負がついた時、呼んでもらう→バトルシートにハンコを押し、勝利カードを、各チームの箱に入れてもらうという、良くある公式大会のワンデイバトルの形式だ。
パクリっていえばそうだが、中止になった春道、そして開催されない夏道の代わりにならないまでも、気分だけでも...という意図があるのと同時に、皆が大会のシステムリ理解しやすいという点でも有効だ。
「ディアルガvsギラティナ half-dayバトル」から15分遅れてスタートの「非公式トーナメント」本戦も集合が掛かった。
そちらの方は俺自身がタッチできないものの、合間に様子を窺う。
スムーズに運んでいるようだ。

春道が中止になって以来、ポケカに対する情熱が日増しに低下しているのは、俺自身が一番良く分かっていた。
公式戦が楽しくない。
惰性で行くイベント。
本当に自分はポケカが好きなのか?
それが分からなくなっていたのだ。
こんな自分がポケカサイトを運営しているのも、何と言うのか、違う気がしてならない。
同時に、バトリオへの感心の高まり。
そして、サイトに併設したバトリオコンテンツの需要の高まり。
何度か、サイトの方針転換や閉鎖も頭を過ぎった。

どうすればいいのだ?
5年続けてきたサイトをどうするかは、はっきり言うと簡単に決められる物ではない。
ならば。

すでに開催が決まっている「ばとるろ~ど2008夏in横浜」で決めようと。
今日のイベントの結果云々で、サイトをどうするかを決断するつもりで、全力で制作を行ってきたのだ。

なんであろうと、悔いを残す運営は出来ない。
目標は一つ。
「皆に楽しんでもらう」だ。
その為には、スタッフとして、スムーズな運営と、可能な限りのサポートを行いたい。

スタッフが少ないのは承知していた。
募集もかけていたが、どの部署のスタッフを募集しているかを明記した上での募集である故に、漠然と「手伝いたい」と申し出てくれた方については、申し訳ないが、切らせてもらった。
ただ漠然と「何か手伝いたい」ではく、「何が手伝えます」という具体的に且つ、積極的に参加したいという意志を持っている方に手伝ってもらいたいという姿勢だったからだ。
それは、高飛車に「手伝わせてやるぜ」という気持ちではない。
イベントスタッフという、ある種の団体の中でも、独立した個人として、自分で判断して動ける人材を欲していたのだ。
もちろん、こちらから声をかけることもある。
それは、その人の能力・行動力を理解した上での依頼だ。
事前の準備を含め、この規模のイベントにしては、もったいないくらいの人材が集まってくれたのは、本当に有り難いことです。
そういう仲間がいてくれるということも、俺は自分がポケカをやっていて良かったなと一番に思える理由なのだ。

楽しいイベントにしたい。
それは、スタッフを含めた来場者全てに対しての思いだ。
そして、それは自分自身に対しての問い掛けでもあった。
「自分はここにいて楽しいのか?」

対戦しているプレイヤーの活き活きとした表情に、「ポケカって楽しいものなんだよな」という事を思い出した。

どいつもこいつも同じデッキばっかり。
何殺気立ってだよ、ったく。
...そんな対戦がしんどくて、対戦から身を引いた俺の中に、「俺も対戦したい」という気持ちが膨らんでくるのにそう、時間は掛からなかった。

本戦を途中で敗退してしまった皆さんにも、途中から参加してもらい、「half-dayバトル」は、大差をつけてギラティナチームが勝ち進んでいた。
本戦は準決勝が終わり、遂に決勝と3位決定戦が開始される。
「half-dayバトル」の参加者にも試合の流れが分かるように、司会に試合の実況を依頼していたのだが、ノリのいい実況が好評で、会場全体がいい感じで盛り上がった時間でした。

入賞者の決定。そして「half-dayバトル」も終了。
「half-dayバトル」参加賞の贈呈後、しばしのフリータイム。
この間に、片付けられる範囲から撤収を開始。
できれば客出しをした後に撤収する方が無難であるのだが、皆がバラバラに座っているよりも、前に集めてしまった方が表彰式や抽選会に一体感が出るし、そちらに時間を出切る限りかけたいという思惑があり、撤収を開始。
テーブルの移動などを手伝った下さった皆さん、有難うございます。

撤収後、来場者の皆さんに前方席に集まってもらい、表彰式を開始。
まずは「half-dayバトル」の勝利チームの発表と、優秀選手(勝利数が多い上位2名様)への賞品の贈呈。
最優秀選手のごんしょさんは本当にダントツなんですね。
ギラティナチームの勝利に絶大な貢献をして下さいましたし、賞品以上に、本当に心からの感謝の気持ちを送りたいです。

続けて「非公式トーナメント」の入賞者の表彰に。
入賞者4名に前に出てきてもらい、4位から賞品の授与。
賞品の内容は、イベントの公式サイトの方でも公開している通り、結構豪華です。
無理したって?
無理しました(^^;
でも、豪華な方が嬉しいでしょ。
その為、入賞賞品は、渡す時まで内緒だったんですね。
優勝されたじょーねつの男さんも、まさか○○がもらえるとは吃驚していたようで...。
おまけに、開場時の受付を手伝って下さったドータ君が提供して下さった「時空のゆがみ」(それ、俺が欲しいぜ)に、入賞者カード「ミステリアス・パールル」(盾入り)。
ただ豪華じゃなくて、ウケ狙い要素も入れてあります。
というか、これがなければ、ただの公式の劣化大会になってしまう訳で、絶対に捨てられないのだ。

そして、一番の盛り上げどころの「大抽選会」。
抽選券1枚に対して、何かが必ず当たる!を謳い文句にしたメインイベントだ。
賞品は、当たり賞品とウケ狙い賞品と外れ賞品の3種類があります。
それをどういう順番で出すがか、腕の見せ所という訳で、会場の空気を微妙に読みながらの抽選に。
司会をサポートしてくれた吼龍が絶妙すぎて、俺自身、ニヤリものでした。
この抽選会は俺以外のイベントに参加してくれた全ての方対象なので、スタッフも含まれるわけですが、気になるのはウケ狙い賞品が誰の手に渡るかというわけで...。
見事に空気を読まない、撮影・音響担当の疑惑が持っていきました(^^;
ウケ狙い賞品は何かって?
「うまい棒 テリヤキバーガー味 1袋30本入り」
何でこんなもんが!?
正直、同じ値段なら、拡張1パックの方が荷物にならないし実用的だろう。
しかし、カードばっかりではつまらない。
という訳で、ネタ的に「美味い賞品」→うまい棒となったわけです。

うまい棒から、ゲームソフトやら映画の鑑賞券やらカードグッズなど、本当に豪華。
これも、賞品を提供して下さった皆さんの協力があってこそだと思っております。

今では全く手に入らない?懐かしの「サザンアイランド」フルセット※知ってるかい?
や、初代プレイマットなどを提供して下さった豊島園の母さん、「映画公開記念 プレミアムシート 2008」を5部も提供して下さったオリカ研究所の多美緒とREO、スカイフォルム シェイミの大きな枕?を提供して下さったどびんまるさん、「ポケモン不思議のダンジョン時の探検隊・闇の探検隊」のソフトを提供して下さった、覇空の翼の副管理人のORUGA、本当に有難うございます。

本当に最後はヤバイ!位の盛り上がりで、来場者の皆様にも楽しんで頂けて主催者としても本当に嬉しい気持ちで一杯です。

そして...。
あの決断をつける時が....。

ここで主催者として挨拶するつもりでした。
あがり症故に、こういうのは苦手です。
しかし、けじめとして必要不可欠だと思っているので、2つのセリフを用意していました。

そのどちらを話すか!?
正直、イベントが始まる前までは悩んでいました。
だが、そのとき、俺の中には悩む要素なんて皆無でしたね。

来場者への感謝の気持ち。
そして、自分が運営している「覇空の翼」に関する今後ですね。
イベントが失敗したとしたら、俺はここでサイトの閉鎖を宣言する予定でした。
けじめとしては、キリがいいかなと。
いざ、マイクを持つと、頭に入れていたセリフが全部飛びました(^^;
マジです。
必死に言葉を探したよ。

「自分が運営している『覇空の翼』と言うサイトがあるのですが、明日で丁度5周年なんですね」
奇遇ですが、そうなんですよ。
話した言葉は良く覚えていませんが、5年間という長い間、サイトを続けてこられたことは、サイトを支えて下さった皆様のお陰であると気持ち。感謝。そして...。
「これからも、ずっと続けていきますので、末永く宜しくお願いします」

すべてが吹っ切れた。
これからもずっと「覇空の翼」やるぜ。
だって、ポケカって楽しいし。
同じようにポケカを楽しんでいる皆さんに、少しでも役立てたら最高じゃないですか?

今回の、「ばとるろ~ど2008夏in横浜」というイベントを通して、俺は忘れていたポケカへの情熱を蘇らせる事が出来たと思っている。
それだけに、このイベントを支えてくれたスタッフ、そして来場者の皆さんに対しては、言葉では言い表せない位の感謝の気持ちで一杯です。
本当に有難うございます。

終演後の打ち上げはもちろん、夜の疑惑ラジオも多いに盛り上がり、本当に充実した1日になりました。

俺って結構欲張りなんですよ。
こうなると、またイベントを開催したい!
という、野望がふつふつと...。
今回ほど、豪華な賞品は用意できるか微妙ですが、皆に楽しく対戦してもらえるイベントを定期的に開催したいと思っていますので、是非、参加して下さい。

最後に、このイベントに関わってくれた関係者の皆さん、そしてスタッフの皆さん、そして来場者の皆さん。有難うございます。
特記
大会に出場しないにも拘らず、各所で手伝って下さった機長さん、バトルシートを作ってくださったkaitomamaさん、本当に有難うございました。

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Comments

無題

Posted by 闇かさし  2008/08/05(Tue) 23:04:03 EDIT

こちらでははじめまして
闇かさしです
ここでもよろしくおねがいしますね...

イベントは無事終わったそうですね...
ご苦労さんです...
サポートや運営はなかなか難しいそうですね...
私にはとってもできるのはないですね

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