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無限のパワーだ! 不滅の友情伝説

昨日に引き続いてアニメネタで申し訳ない。
勇者王ガオガイガー同様、仲間内で大ヒットしたのがザ☆ドラえもんズ。
えー。
この話をする前に、私は小学生の頃からのドラえもんFANです。
熱狂的な...と言うほどでもないにしても、細く長く好きだったと言う感じかな?
言うと年齢ばれそうですが、私が小学生の頃は、ドラえもんは月~金曜の夕方に10分のエピソードを1本ずつ放送していたんですね。
それが面白くて、毎日欠かさず見ていました。
因みに、日曜日は朝、10分の枠で、3つのエピソードを一挙放送。もちろん、これも必ずチェック。

古くからのドラえもんファンには、邪道であるとイマイチ不評なドラえもんズ(以下ドラズ)ですが、そもそも元祖ドラえもんとドラズを同視するほうが間違いだと思う。
ドラズは、基本的に未来世界を舞台にした、のび太・ジャイアンなどの出てくる現代を舞台にしたドラえもんと全く違う作品であると考えた方が正しいです。
ドラえもんでは、のび太を見守る保護者的役割のドラえもんも、ドラズの中では友達同士で、対等な関係なのだ。
そこが大きな違いである。

ドラズといえば、原点は1995年に3DOソフトとして発売された、「友情伝説ザ・ドラえもんズ」。
主役はドラえもんとのび太であることはあるのですが、ドラえもんがロボット学校時代の同級生で、友情を誓い合った仲間達として登場したのがドラズなのだ。
ドラズを知らない人は→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%88%E3%82%82%E3%82%93%E3%82%BA

コミックでも連載があったが、何よりもお薦めしたいのが、映画である。
1995年春公開の「のび太の創世日記」の同時上映作品として公開された「2112年 ドラえもん誕生」がドラズの映画デビュー。
とは言っても、セリフは殆ど無く、顔見世程度。
ゲーム「友情伝説ザ・ドラえもんズ」の宣伝と言った所であろうか。
監督は、昨日のネタ「勇者王ガオガイガー」の監督として有名な米たにヨシトモ(米谷良知名義)。
当然、スピード感溢れる演出が光る良作である。

ドラズの本格的映画デビューは、翌年公開の「ドラミ&ドラえもんズ・ロボット学校七不思議!?」である。
とにかく、スピード感溢れる別名「ジェットコースタームービー」。
生前の藤子F不二雄が目を回したかどうかは定かではないが、「ついていけない」とこぼしたと言うエピソードも。
しかし、侮るべからず、内容は本当にロボット物と言っても過言ではないほど。

ドラミの卒業式に参加するために母校・ロボット学校を訪れていたドラえもん。
しかし、突如天候が急変。
落雷の影響で校内のシステムが暴走開始。
巨大な何かに吸い込まれてしまったドラえもんを助け出すため、ドラミはドラえもんが落としていった親友テレカでドラズを呼ぶ。
真っ先に駆けつけてきたキッドともに、次々と襲い掛かってくるロボット達と戦うと言う話だ。
ストーリーはキッドとドラミを軸に進んでいくため、他のドラズの出番はあまり多くはないが、各自見せ場はしっかり押さえている。
様々なロボット達が出てくるが、思わず「ゾンダー!?」な感じ。
諸悪の根源は、落雷のエネルギーで暴走した、かつてのマスターコンピューター・ダディ13号。
一度はダディ13号にあやつられてしまうキッドを除くドラズも、キッドの喝で正気を取り戻す。
「忘れたとは言わせないぜ。俺たちの友情伝説!」
うひゃー!
ここからのクライマックスはマジでかっちょぃぃぃぃぃ!です。
親友テレカのパワーで見事ダディ13号を浄解もとい、狂わせていた悪いエネルギーを解消することに成功。
見せ方は滅茶苦茶上手い。
しかも、音楽はあの田中公平が見せ場を華麗に盛り上げるのだから、これは本当に見なければ損ですぜ。

更に翌年公開の「怪盗ドラパン謎の挑戦状! 」
ドラズシリーズで最も人気があり、文句なしの傑作である。
ロボット学校の校長からドラズのメンバーの共に「怪盗ドラパンに研究所を狙らわれ、助けて欲しい」という手紙が...。
早速パリの上空にある空中研究所に向かう、ドラメッドⅢ世とドラリーニョ。
集合するドラズの前に現れる校長。しかしそれは、変装した怪盗ドラパン。
手紙は偽物で、ドラズを誘き寄せるための罠だったのだ。

電磁波で秘密道具は使えないという状況下、ドラズは奥の手・親友テレカの友情パワーで怪盗ドラパンをやっつける...はずが、これぞドラパンの思う壺。
彼の持つキンキンステッキでパワーを逆流させられ、キンキンのブロンズ像にさせられてしまうドラズ大ピンチ!
ところが、一筋縄では行かないドラズ。
ドラメッドとドラリーニョは、間違ってタロットカードとイエローカードを出していたため、難を逃れたのだ。
無論、ドラパンが見逃すはずはない。
あの手この手で2人に親友テレカを使わせようと追い回す。
だが、迷宮の塔でミミミという少女と出会い、ドラパンが悪者ではないという訴えを聞き、迷うドラリーニョ。
そこに、助けを求めるドラえもんが...。
それがドラパンであることを察したものの、ミミミを信じてテレカを使い、ブロンズ像にされてしまう。
それを見て怒り狂ったドラメッドが巨大化して追いかける。
そして遂にドラメッドとドラパンの対決が...。
と言うシーンで何故か対決にならない!
ミミミを人質にドラパンを脅し、ドラズの親友テレカを狙わせていた悪の科学者ドクター・アチモフ(爆笑)の登場。
アチモフは、親友テレカの無限のパワーを利用したアチモフマシンで、世界中のロボット達を操り世界を支配するのが目的。
真実を知ったドラメッドは、ドラパンが正義であることを信じ、自らテレカを使いブロンズ像にされてしまう。
約束を果たしたドラパンはミミミの開放を止めるが裏切られ、対決を決意する。
ドラズを復活させるが、アチモフ操る巨大ロボが立ちはだかる。
宇宙空間を舞台に、壮絶?なる戦いが開始される!

何と、ドラズの合体シーンがあるんですよ。
普通なら笑いしか取れないネタにも拘らず、米谷監督の素晴らしい手腕で格好いいシーンに!
各自の得意技を駆使してアチモフロボと戦うドラズ達。
ドラリーニョのミニドラ軍団がアチモフから親友テレカを取り戻し、クライマックス。
落ちは水戸黄門並に定番化しているのはご愛嬌。
もちろん、格好いいです。

ドラパンの声優はあの「シティーハンター」などで御馴染みの神谷明。
この映画はオールナイト公開で見ましたが、ドラパンの第一声で会場は大爆笑だったのは言うまでもない。
私的には、ドクター・アチモフの声が銀河万丈であることが嬉しい。
「ミスターウォーフだ!」
とつぶやいた自分はトレッキー(^^;

それにしてもドクター・アチモフって、冗談きついですよ。
ロボットを操って世界制服を狙うこの科学者は、あのロボット三原則で名高いSF作家で科学者のアイザック・アジモフを意識しているのは間違いない。
冗談きついよ、米谷さん!

スピード感溢れる展開は前作同様だが、登場人物の心理描写などにも時間を割き、構成が実に丁寧で、とても30分の作品とは思えない見ごたえのある作品に仕上がっている。

1998年から15分に短縮され、ドタバタ要素のみが際立ってしまうが、「ムシムシぴょんぴょん大作戦!」「おかしなお菓子なオカシナナ!?」も必見です。
「オカシナナ」では、何と米谷監督自ら作詞したドラズのテーマソング『我ら ザ・ドラえもんズ』。水木一郎&堀江美都子のコンビが光る名曲である。

この翌年2000年より、米谷監督降板に伴い、錦織博が監督に。
「ドキドキ機関車大暴走!」
これはちょっと駄作と言いたい。
米谷時代の流れを受けてのスピード感溢れる構成になっているが、各キャラクターの描き方も心理描写も、見せ方も全てイマイチ。
錦織といえば、「ドラパン」の演出を始め、同じく米谷作品の「勇者王ガオガイガー」の名エピソード「正午の悪魔」「火の鳥」の絵コンテを担当した人なので、かなり期待していただけに残念で仕方がない。
尺の取り方を間違えたのか、クライマックのアチモフ(再登場)の巨大ロボとの対決も、あまりにあっさりと終わってしまい、「え????」と言う感じで、はっきりいって物足りないのだ。
2001年の「宇宙ランド危機イッパツ!」は、錦織監督であるが、CGの使い方が違和感があったり、やはりクライマックスの「え???」な物足りなさは残ってしまった。

2002年「ザ☆ドラえもんズ・ゴール!ゴール!ゴール!!」は、なんと5分の作品になり、ミュージカル映画。声の出演なし...という悲劇的な結果に。
以後は、ドラズの映画は製作されていない。

この後、ドラズ自体終息してしまったが、これで終わりは悲しい。
漫画の連載も終了。

学年誌連載分などは未読だが、単行本化された作品はほぼ目を通していますね。
別冊コロコロ連載版『ドラえもんゲームコミック ザ・ドラえもんズ』1~6巻
展開は映画同様の起承転結。
馬鹿馬鹿しい位にワンパターンだが、1~3巻にはドラズを妨害する謎のキャラが登場し、4巻目でその正体と隠された陰謀が明らかになるという複線が組み込まれていたり、映画の原作コミックやその前後談が収録されていたりする。
また、ドラズ誕生の秘密を描いた記念すべき第1話「親友テレカを手に入れろ!」を読まないと、ドラズの世界観は語れないです。
最終話は、禁じ手とも言うべき、ドラズの仲間割れのエピソードだったりする。名作である。

学年誌5.6年生に連載された作品をまとめた『ザ・ドラえもんズ スペシャル』は、コロコロ版より少しシビアな作品が多いように思える。
のび太が登場するのも特徴。
長編はかなり読み応えある。
1巻の「妖怪大決戦」、3巻の「戦国の覇王」は感動のシーン満載。
問題作は、8巻「進級テストで危機一髪!?」。
ロボット学校の進級テストで、姉妹校にロケットで向かうドラズと校長。
しかし、順調に行っていたのも束の間、ドアに仕掛けられていた爆弾で校長が大怪我を負ってしまう。
気絶する刹那、校長が言い残したのは「お前たちの中に偽者がいる」。
仲間同士である7人の間に、にわかに緊張が走る。
見た目は変わらないが、誰かが偽者であり、それは誰なんだ...。
本物のドラズだけが持っている友情の証親友テレカも、呪われた絶交テレカにすり返られていて、その影響で7人の友情が崩れ去っていく。
緊急事態に、通信機や脱出用ロケット、エンジンルームまでもが爆発し大ピンチのドラズ。
偽者を見つけ出さないと大変なことになる。
疑心暗鬼の闇の中、ついに偽者だと名乗り出たのはドラえもん。
他の6名の要求で、炎に包まれたエンジンルームで壊れたエンジンの修理を始めるドラえもんだが...。

マジで涙無しには見れない、しかも問題作である。
短編ではあるが、ミステリアスで、SFホラー「遊星からの物体X」を髣髴とさせる、敵が分からない恐怖を描いているのだ。
この作品には、コミックを共同所有している仲間も皆呆然。
ちなみに、事前アンケートで、コミックのベスト3を挙げてもらった所、4人中3人が選んでいたのは本当。
1位 親友テレかを手に入れろ!
 普通に映画化してもおかしくない冒険物
 ドラズの原点でしょ
 米谷監督演出で映画化すれば最高!
2位 進級テストで危機一髪!?(ドラズスペシャル)
 思わず息を呑む。ドラズファンにとっては、ドラズの仲が壊れていく過程は恐怖
 怖いです。こういうストーリーは。
 ドラズ作品はオチが読めるのが常なのに、読めない恐怖
3位 妖怪大決戦(ドラズスペシャル)
 キッドとドラリーニョの友情が最高
 キッドの男気に惚れた!

映画版では、断然「怪盗ドラパン謎の挑戦状!」が人気。
 水嫌いのドラメッドがドラリーニョを助けるために水に飛び込むシーンが凄い
 ドラリーニョがミミミを信じてテレカを使うシーンがいいね。ドラパンは上手く騙せたと思っているが、実はドラリーニョは気付いているという。
 合体シーンしかないでしょ!

兎に角、一度ドラズ・ワールドを覗いて下さい。

追記
ドラズの代名詞ともいえる伝説の秘密道具・親友テレカの設定は、そもそもどんなに離れていても(時間を越えても)いつでもテレパシーで仲間と通信することができる道具だったはず。
それが映画版でなんだかとんでもない無敵のアイテムに...。
何でだろう??
って。
米谷!
お前の仕業か!


親友テレカ=Gストーン(GGGで同じみ、勇者達のパワーの源・異文明テクノロジーの結晶/無限情報サーキット)はガチ。

米谷がらみでGGGとベターマンの合体作品→勇者王ガオガイガーfinalをやったんだから、是非、GGGとドラズの共同作戦をやって欲しかった...。

とうわけで、明日のこのブログの展開がもうバレバレである。

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密かに某イラコン用の絵を描いているのだが、今、「見ないで置こう」と思っていた、他の出品者の皆様の作品をみてしまいました。

感想。
「やばい!」
明らかにアプローチや印象の近い作品が既に応募されているのだ!
こういう世界。
先に出したものの勝ち。


...描き直そうかなぁ。
悩む、悩む。
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