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新・ドラゴン騙りのシャーマン(だから違ryLANGEの完全気まぐれブログです。内容も気まぐれ。更新も気まぐれ。PAGE | 419 418 417 416 415 414 413 412 411 410 409 | ADMIN | WRITE 2010.06.04 Fri 03:28:36 ゾロアークへの挑戦状いやはや。
御無沙汰しておりました。 漸く公開出来ました「幻影のダンジョン」。 なんだそりゃ...って、ポケカやバトリオの新弾のタイトルではなく、「覇空の翼」の新コンテンツです。(一応、期間限定ですけどね^^;) 情報系のサイトで果たして必要のあるコンテンツなのかと言われれば悩む所ですが、ユーザーの皆様に遊んでもらえるコンテンツが欲しいなと。 ついでに、何かを学んでもらえたら尚いいと。 これは建前で、実は「幻影のダンジョン」冒頭にも書いたように、そもそもはエイプリルフール1日限りのネタコンテンツだったんですね。 エイプリルフールだからって、騙したりするのはちょっと気が引ける。 過去にもしっぺ返しをされて「あちゃー」な事があったので、楽しく参加してもらえるゲーム形式にするのはどうかと。 昨年、htmlを色々駆使して簡単なダンジョン探索ゲーム「覇空の探検隊」を作ったんですが、即席だった割には結構好評を頂いたので、今年もその路線で行こうと決めたのが結構早い時期で、2月頃だったかな? 折角準備期間があるので、昨年よりももっと本格的な事をやりたいと。 と言っても、本格的にゲームのプログラムを書いたりする知識も経験もない訳で...。 色々ない知恵を絞った結果、昨年の「覇空の探検隊」は1ページに、すごろく風の迷路を作り、マス毎にリンクを貼って、参加者に色々クリックしてもらう形の本当に簡単なものだったので、それを応用してもっと立体的にできないかと。 「不思議のダンジョン」で言うと、去年は1フロアで終了するゲームだったのを、何フロアもある本格的なダンジョンにしようと。 モンスターハウスみたいなものはないにしても、TOPに戻る罠を作ったり、同じ所をぐるぐる回ってしまう仕掛けも出来るだろうと、マップの製作を開始。 ただ迷路的要素をどう入れればいいかとか、コンセプト(やっぱ旬なネタを使いたい)など、なかなかい良いアイデアが思い浮かばず困っていた時、今年の映画「幻影の覇者」の予告編を見て、閃いてしまった訳です。 「幻影」を操るゾロアークが主役な訳ですが、ゾロアークにサイトを乗っ取られてしまった!...という形でサイトのTOPからのリンクを、すべてこのダンジョンに繋げてしまおう! 入った位置から色々ルートが変わると面白いじゃないかと。 カードリストも、LEGENDから入るとゴールまで行けないが、DPから入ると正解...みたいな。 しかし、何と言うかちょっと物足りない。 もっとゲームとして面白くしたい。 結局、1つの部屋(ページ)に3つのリンクを作り、どれかを選択してもらうというアイデアイアは、その時に出来ました。 当初は、3つのリンクを3枚のカードを並べて選んでもらう..という方式だったんですが、これだと頭は使わない運任せで進む感じになってしまう。 そこで、単にカードを選択してもらうのではなく、クイズにしてはどうだ? 3つのうちどれかが正解ルートへのリンクで、後二つが間違いになる訳ですが、すぐに「ゲームオーバー」では面白くないし、何度もやればすぐに正解が解かってしまう。 だったら、不正解でも先に進めてしまうのはどうか? 通常、クイズ形式のゲームは、答えを選択したら、すぐに正解が表示されたり、正解・不正解が何らかの形で分かるじゃないですか。 クイズで正解・不正解が解からない。果たして自分が進んでしまった道は正しいのか判断がつかない状況というのは、不安要素ですよね。 幻影を操るゾロアークっぽくて、却って面白いんじゃないかと。 五里霧中の幻影のダンジョンだ。 「覇空の翼」には、バトリオのコンテンツもあるので、ポケカとバトリオとその他の3つのダンジョンを作ろうと決定。 早速問題の製作にかかる訳ですが、これが思ったよりも大変な作業で、あっという間に日にちが経過し、このままでは4月1日に間に合わない!という所まで追い詰められ、やっとここでサイトの協力者各位に相談。 この時点での要請は、「クイズのネタを考えてくれ!」 交流関係を手繰って、苦手なジャンルを補う感じで問題を作ってもらう一方、俺自身はダンジョンのマップを作っていく訳です。 3つの回答のどれがどこに繋がっているかを表にして行くんですが、安易に三択に決定してしまった弊害がここで問題を引き起こす。 当初は、階層的に7~8フロア程度を想定しいたのですが、それでも3倍、3倍と増えて行く部屋数に危機感を感じ始める。 かといって、部屋数を減らせば難易度が下がってしまう。 そこで、手抜きではないが、3問中1問を強制終了するリンクにすることに。...ポケカ風に、「ロストゾーン」と名付け、ここに飛ばされたらTOPページに転送されるという形。これはある意味「分かりやすい不正解の提示」なんですね。 「ああ、今の答えは間違いだったな..とプレイする側も分かる。 一方、3つのうち1つが「間違いだけど、進める幻影」で、進んでも進んでも、絶対にゴールに行かないんです。 最初はいいアイデアだと思ったんですよね。 でも、他にも問題はあった。 ロストゾーンのファイル名を覚えてしまえば、アンダーバーに表示されるリンク先を見れば、クリックする前にばれてしまう。 しかも、すぐに「戻る」をクリックすれば、所謂ロスト落ちを回避出来てしまう訳です。 たかが1日限りのゲームで不正対策をする必要があるのか? いや、1日限りのゲームでも、不正をすれば簡単にゴールで来てしまうゲームでは、ルールに従って遊んでくれている人が損をしてしまう。 不正したが勝ち!はなるべく避けたい。 問題製作チームからは別の指摘があった。 「どんなに難しい問題でも、引っ掛け問題を作っても、カンニングされたら終わりじゃん」 ネットと言う環境では、何でもすぐに調べられる。 検索は自分自身も多用しているので、分からない事はすぐに調べる事を否定は出来ないし、否定する立場にもない。 複数のウインドウを開いて、片方でゲームを進め、片方で答えを探せば悩む事などない。 だが、それでは、苦労して問題を作る者としては納得がいく筈もないのだ。 そうこうしているうちに、4月1日まで後1週間を切ってしまう。 「もう、間に合わないだろ」 チャットで打ち合わせ中に、誰が言ったかその一言。 確かに、こんなグダグダじゃ無理だ。 取り敢えず、問題製作と並行して、ダンジョン自体を構築していかねばならないだろう。 マップを見ながら、問題文を貼ってないテストページをUPしてチェックする事に。 階層数を記入し、後は3つリンクがあり、正解に印を付けただけのものだったが、それでも問題点は次々と見つかる。 「階層数を表記しなくていいんじゃね?」 階層を無視してループを作り、自分が道程のどの辺りにいるかわからなくした方が面白い。 不正対策も不十分だった。 しかし、前日の時点で、もう「間に合わない」が確実となってしまった。 物理的に時間が足りない。 全員が徹夜しても無理だ。 折角ここまで作ったのに...。 納得がいかない。 過去の様々な問題にも関わり、協力してくれた仲間も同じ気持ちだったようだ。 サイトの危機でも、一刻も早く!のリストでもない。 たかが「ネタ企画」、ただの「遊び」でも、全員がいつの間にか「マジ」モードで動いていた事に気づく。 これは、「なかった事」にしてはいけない。 寧ろ、1日限りのネタで終わっては勿体無い。 「期間限定になるかも知れないけど、サイトのコンテンツとして納得のいくものを作らないか?」 折角やると決めたんだ。これは幻影への挑戦だ! 3つ作る予定だったダンジョンを、この時点でポケカ1つに絞る事に決定。 ・ポケカを中心に、バトリオやゲームや様々なポケモンのジャンル全体の問題を組み込もう。 ・もっと階層を深くして、難易度を上げよう。 ・不正対策も徹底的に追及しよう。 ・何度でも遊べるゲームにしよう。 気付けば、部屋数は800近くに。 カード選択を100程度入れるにしても、かなりの問題を作らないといけない。 「敢えて使い回さないか?」 というアイデアには最初は納得いかなかったが、発想を変えてみれば、意外にそれも面白いんじゃないかと。 同じ問題が繰り返し出てきてしまうゲームは実際ある。 でも、大抵同じ問題が出たら、先に進める事が解かる同じ回答を選択するのが心理だ。──それを逆手に罠にはめてしまうのはどうだろうか? 同じ問題が出ても、同じ部屋戻ってきてしまったのか、別の部屋なのか戸惑わせる効果としても有効だ。 カード選択や、気分で何となく選ぶ問題も含めて、これと言った正解がない問題や、正解が複数ある問題も組み込み、単に正解を選んでいけばゴールできるゲームとは全く別物になっていく。 これは、ある意味カンニング対策にもなる。 知識だけでなく、運もなければゴールが出来ないのだ。 システムサイドからも、様々な不正に対する防御策を組んでいった。 新しいシステムを導入するごとに、テストを繰り返し、手の開いてる者でプレイして問題点を洗い出す...の繰り返しで、問題点はすぐにアイデアを出し合って解消していくという、本当に何の製作会議だよ!の世界だったんだ。 かなり面倒ではあったけど、遊びに夢中になれない人が他人を楽しませる何かを作れるか?と。 基本は、「スタッフな俺達も完成したら遊べるゲームにするべ」だ。 問題も、全部屋分用意が完了し、それを既に完成している各部屋に配置。 早速遊んでみる。 だが、環境によってはうまく動かないという事態に...。 システム構築の為に、JavaScriptを多様し過ぎたのが原因なのか? 考えてみれば、色々不正対策をしても、その大半がJavaScriptに依存している訳で、プレイヤーがJavaScriptをオフにしてしまえば、不正対策はスルーされてしまう。 ...これではまるで意味がないじゃないか? JavaScriptをオフにした状態ではプレイ出来ないようにするという縛りも、抵抗がない訳ではなかった。 しかし、そういうコンテンツは既に「覇空の翼」の用語集のような前例がある。 環境によってはプレイ出来ない人も出てきてしまうが、DSのソフトはDS本体を持っている人しか遊べないように、JavaScriptに対応している人のみ対象と言う事で割り切るしかないという結論になる。 既に「幻影のダンジョン」をプレイしてみたという方は、プレイをして行く上で様々な縛りがあるのに疑問を感じたかも知れない。 これはゲームなのだ。 どんなゲームにも、ルールはある。 分かりやすい例では、ポケカだ。 ルールを理解し、ルールの上でプレイするから成り立っているゲームだ。 しかし、第三者のジャッジがいる場合を除き、大抵はプレイヤーの判断に任されている。 友達同士の対戦ならば、「先行プレイヤーがトレーナー使うのOKにしない?」など、合意があればルールを変更することが出来る。 だが、公式大会などでは、勝手なルール変更は許されない。 「時間短縮する為に、サイド1枚取った方が勝ちにしね?」など、勝手にルールを変えれば反則だ。 だが、誰もそれを指摘しなければ、まかり通ってしまうのだ。 自分の番に1枚しか使えないサポーターやポケパワーなども、相手が初心者で、「使ってない」と言い張り威圧すればずるをして2回使う事も出来る。...実際、そういうトラブルも起こっているのだ。 「幻影のダンジョン」は一人でプレイするゲームなので、誰が見ているわけでもない。 不正はいくらでも出来るし、不正しても誰も文句は言わない。 だが、製作サイドからしてみれば、やはりルールに基づいて遊んで欲しいのだ。 だから、ルールを守るか守らないかを、プレイヤーに全面的に任せてしまうのではなく、ある程度守らせるシステムが必要なんじゃないかと。 そんなこんなで色々試行錯誤していくうちに、かなり本格的なゲームにあってきたのは確かだ。 出来た! ...何か一つの物を皆で作り上げた喜びってのは、もう何物にも代えられないですよ。 リアルなら、「ビールで乾杯!」ですかね? 生憎、ネット上な物で、同じ時間に全員が揃っていた訳でもなかったんですが、チャットはしばらくお祭り状態。 俺自身は、PCの不調で、強制的に落とされ、更に再入室出来なくなり、涙目だったんですけどね。 このPCの不調も、「幻影のダンジョン」の影響が多分にある筈。 お陰で、ファイルをアップロードするにも支障が出て、システムの最終チェックも滞る有様で^^; これで、数日公開が伸びてしまった笑えない現実。 このロスを利用して、他のスタッフには内緒でランダム要素を追加。 スタッフの殆どが、ゴールに辿り着ける順路を知ってる状態なので、それでは面白くない。折角だからスタッフも一般のプレイヤーと一緒に迷わせてやろう! という、ある種の裏切り行為ではあります。 「スタッフな俺達も完成したら遊べるゲームにするべ」を、最後の最後で実行したんですね。 最終の動作チェックには、丁度メッセにいたメンバーに声をかけて手伝わせてしまったり、徹夜2日でドタバタだったんです。 気付けば関係者が10人を超えると言う、「覇空の翼」始まって以来の大企画に。 朝方の4時過ぎにアップロード&チェックが完了した時にはもう放心状態でした。 ゲームの作り方なんて知らないけど、サイトの作り方なら何とか分かる...程度のレベルの人間が、どこまでやれるか? 「勇気と知識でゾロアークに挑め!」なんてコピーが付いてますが、実際、俺自身がゾロアークから付きつけられた挑戦状に挑んでいた...そんな感じです。 ゲームでもなんでも、何か作り上げることの楽しさ、充実感と言うものを、久しぶりに思い出した気がします。 やるやる!と告知ばかりで、お待たせしてしまった事は大変に申し訳ないと思っていますが、「幻影のダンジョン」は絶賛公開中です! 是非、一度...否、何度でも挑戦してみて下さい! ちなみに、現時点で、誰からもゴールした報告は受けていません。 スタッフの数名からも、「やられた!」と苦情が来ている所を見るても、まだ本当に誰もゴールに足を踏み入れていないようです^^; 正直な話、俺自身も自力ではゴールできません。正直な話。 ランダム要素入れ過ぎたわ>< 問題自体も、かなりスタッフが気合を入れて考えてくれた物で、自力では半分も答え分かりません^^; 大体、800問近くある問題の答えを暗記できるほど記憶力良くないですよ。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |